改葬・墓じまい(離檀・墓石撤去・改葬手続き代行) 市場規模・動向 2026
最終更新 2026-06-16出典 10 件AI作成+監修済み投資助言ではありません
事業会社の新規事業/事業開発向け、出典付きボトムアップ推計レポ。日本の「墓じまい」関連支出(墓石撤去工事+改葬手続き代行+閉眼供養+離檀料。※移転先の新規納骨は別市場として除外)を、厚労省『衛生行政報告例』の改葬許可証件数と公開相場から積み上げる。最大の罠は「改葬件数16.6万件(2023年度)」を墓じまい基数とそのまま掛けてしまうこと——この数字は遺骨1体=1件のカウント(厚労省確認済)で、1基の墓じまいが複数件にカウントされるため実際の撤去基数を過大評価する。本レポは(A)許可証件数ベースと(B)実撤去基数ベースの両建てで幅を出す。矢野/富士経済は「フューネラル市場1.8兆円」「終活関連234.5億円」までは出すが、墓じまいだけを撤去工事+代行で切り出した数字は手薄で、ここが空白地帯。
死亡数が2024年に約158万人へ膨らみ「墓を継ぐ人がいない」が一気に当たり前の悩みになった。改葬許可証は2023年度に過去最多16.6万件、四半世紀でほぼ倍。ただし数字は派手に見えるよう独り歩きしており、現場(石材店・寺)は「16万基の墓が消えた訳ではない」と冷ややかに突っ込んでいる空気。
いま起きていること(出典付き)
- 改葬許可証の発行件数は2023年度(令和5年度)に166,886件で過去最多。2022年度151,076件、2020年度117,772件、2012年頃は約88,000件で、約四半世紀でほぼ倍増のトレンド 厚生労働省 衛生行政報告例 / e-Stat, 2025公表
- 重大な注意:この『改葬件数』は墓1基=1件ではなく遺骨1体=1件のカウント。厚労省に直接確認した石材店によれば改葬許可証は遺骨1体ごとに1件発行され、1基から18体移せば改葬18件となる。よって件数は実際の墓じまい基数を過大評価する 中島石材 note, 2024
- 墓石の解体・撤去工事の相場は1㎡あたり約10〜15万円(業者により6.5万円〜)。遺骨取り出しは別途3〜5万円程度 いしちょう, 2026
- 寺院関連費用は閉眼供養(お布施)3〜10万円、離檀料3〜20万円程度(離檀料に法的義務はない)。行政手続き(改葬許可)は数百円〜1,500円程度で支出影響は軽微 いのり, 2025
- 墓じまい総額の相場は撤去のみなら20〜50万円、移転先の新規納骨まで含めると50〜200万円(一般には50〜130万円前後)。新しい納骨先は合葬5〜30万・樹木葬10〜100万・納骨堂30〜150万と最大の変動要因 いのり, 2025
- ワンストップ代行の実勢価格アンカー:イオンのお葬式『墓じまい代行』は195,800円(税込)〜・全国対応で、行政手続き提出代行+遺骨取出(2体まで)+墓石解体処分+整地を一括 イオンライフ, 2026
- 上位市場の規模感:フューネラル(葬祭)ビジネスは約1.8兆円(2018年1兆8,231億円)、終活関連ビジネス(身元保証+生前整理)は2024年度で234.5億円。墓じまい単独の切り出し統計は手薄 矢野経済研究所, 2019
要するに: 「件数16.6万件×単価」で雑に掛けると数千億円に水増しされる。実体は遺骨単位カウントを基数に直すと年4〜8万基、撤去+代行+お布施+離檀で年400億〜1,400億円程度の中規模市場。爆発市場ではなく、構造的に右肩上がりだが客単価と参入障壁(墓地ごとの工事・寺交渉)で利益が決まる地味な実需市場。
規模感(速報): 墓じまい関連支出(墓石撤去+手続き代行+閉眼供養+離檀料、移転先納骨は除く)は年間およそ400億〜1,400億円規模と推計。前提=改葬許可証16.6万件(2023年度・厚労省)を遺骨1体=1件で実撤去基数に換算(平均2〜4体/基→約4.2万〜8.3万基)し、1基あたり撤去工事+代行+お布施+離檀料の合計を約50万〜170万円のレンジで乗じたボトムアップ(点推定不可・幅で提示)。